食育のアイデア
保育所の食育は、健康な生活の基本となる「食を営む力」の基礎を培うことを目標にしています。子どもが生活や遊びの中で意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、友だちや保育士と食事を楽しみ合えるように育つことが期待されています。野菜を育てたり、調理する人と関わったりする体験を通して、食材が自然の恵みであることや、作ってくれる人への感謝の気持ちが育つよう、環境を整えていきましょう。
食育活動の前に確認したいこと
- 食物アレルギーは、活動の前に必ず一覧で確認します。食べる活動だけでなく、小麦粉粘土や牛乳パック、卵の殻、そばがらなど「触る」「においをかぐ」素材にも注意し、医師の指示に基づいて除去や代替食材を用意します。同じ机で活動する場合は席の配置や器の色分けも工夫しましょう。
- ミニトマト・ぶどう・さくらんぼなどの丸くてつるっとした食材は、4等分にするなど小さく切ってから出します。白玉だんごやもちなど弾力・粘りのあるもの、豆やナッツ類は窒息の危険が高いため、年齢に応じて使わない判断も含めて検討します。食べるときは座って、口に入れたまましゃべったり歩いたりしないよう見守ります。
- 活動の前後は石けんで手を洗い、爪の長さや体調(下痢・手の傷など)を確認します。エプロン・三角巾を身につけ、食材を扱う机はアルコールなどで拭いてから使います。作ったものはその日のうちに食べ、持ち帰りはしません。
- 火や熱い鍋、ホットプレートを使う工程は保育士が担当し、子どもとの間に距離をとります。コードに足を引っかけないよう配線を壁側にまとめ、使用後も本体が冷めるまでそばを離れないようにします。
- 包丁・ピーラーは使う子の人数を絞り、保育士が1対1または1対2でつきます。使い方の約束(刃を人に向けない、置くときは刃を奥に向ける、持ったまま歩かない)を事前に確認し、使い終わったらすぐに回収します。
- 栽培活動では、じゃがいもの芽や緑色になった皮、トマトの葉や茎など食べられない部分があることを伝えます。土や肥料を触ったあとの手洗いと、土を口に入れやすい低年齢児の見守りを徹底しましょう。
参考:厚生労働省「保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)」/こども家庭庁「保育所保育指針解説[4](第3章 健康及び安全 ほか)」/厚生労働省「『楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~』(概要)」