ここはとうちゃんにんどころ
顔にやさしく触れてもらう心地よさを味わい、保育士との信頼関係を深めます。家族の呼び名に親しむきっかけにもなります。
使いやすい場面:授乳やミルクのあと、目覚めてきげんのよいとき
歌詞
ここは とうちゃん にんどころ ここは かあちゃん にんどころ ここは じいちゃん にんどころ ここは ばあちゃん にんどころ ここは ねえちゃん にんどころ だいどう だいどう こちょこちょこちょ
作者不詳の伝承わらべうたです。地域や園によって歌詞やふしが少しずつ違います。 「にんどころ」は似ているところという意味といわれます。家庭の状況はさまざまなので、呼び名は子どもや園の状況に合わせて選んでください。地域によって歌詞や触れる場所が異なります。
遊び方
-
子どもをひざの上で向かい合わせに抱くか、あお向けに寝かせて顔をのぞき込みます。
-
「ここは とうちゃん」で右のほほを、人さし指でやさしくつつきます。
-
「ここは かあちゃん」で左のほほ、「じいちゃん」でおでこ、「ばあちゃん」であごを同じようにつつきます。
-
「ここは ねえちゃん」で鼻の頭にそっと触れます。
-
「だいどう だいどう」で顔の周りを手のひらで円をかくようになで、「こちょこちょこちょ」で首やわきを軽くくすぐります。
保育士のコツ:触れる前に子どもの目を見て、ひと呼吸おいてからつつくと安心して受け入れてくれます。爪は短く切り、手を洗って清潔にしてから遊びましょう。目の周りには触れないように気をつけてください。
アレンジ:1歳児には「〇〇ちゃんのおはなはどこ?」と問いかけ、子ども自身に自分の顔を指さしてもらう遊びにつなげます。
この遊びで育つこと
保育所保育指針の5領域:人間関係言葉健康
- 顔のあちこちにやさしく触れられることを、安心して受け入れる
- ほっぺ・おでこ・あご・鼻と触れる場所が移るのを感じ、次に触れられる場所を待つ
- 歌の中の呼び名や「ここは」のくり返しに耳を傾け、声のリズムを楽しむ
- 自分の顔の部位に関心をもち、指さしたり触ったりしようとする
保育の視点
顔は子どもにとって敏感な場所なので、信頼関係ができてくるほど心地よさが深まるわらべうたです。授乳後や目覚めのきげんのよいときに、大人の声と指先がゆっくり近づく体験は、1対1で向き合う時間そのものの豊かさにつながります。子どもの表情を確かめながら、触れる強さや速さを毎回調整することを大切にします。
保育士の関わり方・声かけ
- 触れる前に「ここは…」とゆっくり言いながら指を近づけ、子どもが目で追ってから触れる
- 「こちょこちょ」のあとは抱き寄せたり「おしまい」とほほえんだりして、気持ちが落ち着くまで一緒にいる
- 顔に触れられるのを嫌がる子には手の甲や指先から始めたり、保育士が自分の顔を指さして見せたりするなど、触れない楽しみ方を選ぶ
年齢に合わせた楽しみ方
- 0歳児
- 言葉の意味よりも、声の抑揚と指先のやさしい感触を心地よく味わうことを大切にします。
- 1歳児
- 「おはなはどこ?」の問いかけに自分の鼻を指さすなど、歌と自分の体をつなげて楽しみます。
- 2歳児
- 子どもが人形や保育士の顔に触れる役になり、「ここは…」とまねして唱えるやりとりを楽しみます。
同じ季節におすすめの手遊び
- いちりにりさんり(わらべうた・0歳児〜)
- ちょちちょちあわわ(わらべうた・0歳児〜)
- いっぽんばしこちょこちょ(わらべうた・0歳児〜)
- にぎりぱっちり(わらべうた・0歳児〜)
- げんこつやまのたぬきさん(わらべうた・1歳児〜)
- うちのうらのくろねこ(わらべうた・2歳児〜)