保育士の専門性セルフチェック

保育士の専門性は、経験年数だけで決まるものではありません。国のキャリアアップ研修では、保育士に求められる専門性を8つの分野に分けています。このチェックでは、その8分野ごとに日々の保育をふり返り、自分の強みと、次に伸ばしたい分野、そのためにやるとよいことを整理します。

今日の1分スキルアップ9月29日・保護者支援・子育て支援

運動会の前に、練習での小さな姿を伝える

運動会が近づくと、保護者は当日のわが子の姿を楽しみにしています。お迎えのときに、結果ではなく「バトンを渡すとき、友だちに声をかけていましたよ」のような練習中の小さな姿を一言伝えてみましょう。当日の見どころが増え、子どもの頑張りを一緒に喜べます。

ふり返りの問い今日のお迎えで、子どもの小さな成長を保護者に一言伝えられましたか?

これまでの1分スキルアップ(1)
  • 9月28日・保健衛生・安全対策運動会の練習前に、暑さ指数を確かめる
    9月の後半も、日中は汗ばむ日があります。戸外での練習の前に、園で決めている暑さ指数(WBGT)の基準と、中止・短縮の判断を誰がするのかをクラスで確認しておきましょう。練習の合間に、水分をとる時間を最初から計画に入れておくと安心です。

毎朝、8分野のどれかから、明日からできる小さな実践を1つお届けしています。

セルフチェック(8分野・32問)

ここ1か月の自分の保育を思い浮かべて、近いものを選んでください。結果はこのブラウザにだけ保存され、次回チェックしたときに前回と比べられます。

乳児保育
  1. 一人ひとりの睡眠・食事・排泄のリズムを把握し、それに合わせて関わっている

  2. 泣きや表情、しぐさから子どもの気持ちを読み取り、言葉にして返している

  3. おむつ替えや食事などのお世話の時間を、1対1のやりとりの時間として大切にしている

  4. 保護者と家庭での様子を共有し、園と家庭で生活をつなげている

幼児教育
  1. 子どもの興味や遊びの様子から、次の活動や環境を考えている

  2. 「どうしてだと思う?」など、子どもが考えたくなる問いかけをしている

  3. 結果だけでなく、取り組む過程や工夫を認めている

  4. 指導計画のねらいと、実際の子どもの姿をふり返って次に生かしている

障害児保育
  1. 気になる子の行動を「困った子」ではなく「困っている子」として見ようとしている

  2. 見通しが持てるよう、絵カードや予告など、伝え方を工夫している

  3. 気になることを一人で抱えず、園内で共有して対応を考えている

  4. 保護者の気持ちに配慮しながら、関係機関と連携することを意識している

食育・アレルギー対応
  1. 担当クラスの食物アレルギーの子と、その除去内容を把握している

  2. 配膳や食事のときに、アレルギー対応のダブルチェックなど園のルールを守っている

  3. 食べ物の大きさや食べ方に気を配り、誤嚥・窒息を防ぐ見守りをしている

  4. 無理強いせず、食べることが楽しくなる声かけや体験を工夫している

保健衛生・安全対策
  1. 午睡中の呼吸や姿勢の確認を、園で決めた間隔で確実に行っている

  2. 室内・園庭・散歩先の危険な場所を事前に確認している

  3. 嘔吐物の処理や手洗いなど、感染症対策の手順を身につけている

  4. ヒヤリとした出来事を記録し、園内で共有して対策につなげている

保護者支援・子育て支援
  1. 送迎のときに、その日の子どもの様子を具体的に伝えている

  2. 保護者の話を最後まで聞き、気持ちを受け止めてから答えている

  3. 連絡帳で、できたことや成長を伝えるようにしている

  4. 対応に迷う相談は、一人で抱えずに主任や園長と共有している

マネジメント
  1. クラスの職員と、その日の役割や子どもの情報を共有している

  2. 後輩や新人に、理由も添えて仕事を伝えている

  3. 会議で自分の意見を伝え、ほかの人の意見も聞いている

  4. 業務のむだや負担に気づき、改善を提案している

保育実践
  1. 子どもが自分で選んで遊べるよう、環境やおもちゃの置き方を工夫している

  2. 手遊び・絵本・歌など、場面に合わせて使える引き出しを持っている

  3. 子どもの姿を記録し、その記録をもとに保育をふり返っている

  4. ほかの保育士の保育を見て、よいところを取り入れている

8分野で求められていること

乳児保育

0〜2歳は、特定の大人との安定した関係の中で育つ時期です。一人ひとりのリズムに合わせたていねいな関わりが求められます。

幼児教育

3〜5歳は、遊びを通して考える力や人と関わる力を育てる時期です。子どもの興味から活動をつくり出す力が求められます。

障害児保育

発達の特性や障害のある子を含め、すべての子どもがともに育つ保育(インクルーシブな保育)が求められています。

食育・アレルギー対応

食べることは生きる力の基本です。楽しく食べる経験を広げながら、アレルギーや誤嚥から子どもを守る知識が欠かせません。

保健衛生・安全対策

命を守ることは保育の土台です。事故や感染症を防ぐ日々の確認と、いざというときの対応力が求められます。

保護者支援・子育て支援

保育士の仕事には、保護者の子育てを支えることも含まれています。信頼関係をつくり、相談に応える力が求められます。

マネジメント

経験を重ねると、クラスや職員をまとめる役割も求められます。チームで保育の質を高める力です。

保育実践

遊びや環境、記録とふり返りを通して、子どもの主体性を大切にした保育をつくる力です。

よくある質問

保育士としてスキルアップするには何から始めればいいですか?

まず、自分の得意な分野と、伸ばしたい分野を知ることから始めましょう。国のキャリアアップ研修では、保育士の専門性を乳児保育・幼児教育・障害児保育・食育・アレルギー対応・保健衛生・安全対策・保護者支援・子育て支援・マネジメント・保育実践の8分野に分けています。このチェックで分野ごとにふり返り、点数が低かった分野から「次にやること」を1つずつ試してみてください。

キャリアアップ研修は、どの分野から受ければいいですか?

今の担当クラスや、園で任されている役割に近い分野から受けると、学んだことをすぐ保育に生かせます。副主任保育士をめざす場合は、マネジメント研修を含むことが求められます。研修の日程や申込方法は都道府県ごとに異なります。

チェックの結果は保存されますか?

結果はお使いのブラウザの中にだけ保存され、次にチェックしたときに前回と比べることができます。サーバーには送信されません。

このチェックは、日々の保育をふり返るためのものです。人事評価や資格の判定に使うものではありません。関連:保育士が給料を上げる方法/保育士という仕事の意味/保育士の原点チェック