保育士という仕事の意味

あなたの毎日には、
ちゃんと意味があります。

書類に追われ、行事の準備に追われ、気づけば一日が終わっている。「今日、何ができただろう」と思う日もあるかもしれません。 でも、あなたが今日した一つひとつの関わりは、子どもの命を守り、育ちの土台をつくり、家庭と社会を支えています。 このページでは、保育士という仕事が持っている意味を、法律や国の資料をもとに、あらためて言葉にしました。

今日のことば9月29日・社会を支える

朝の「いってらっしゃい」から始まる

早番の朝、まだ眠そうな子を受け止めて、仕事へ向かう保護者に「いってらっしゃい」と声をかける。その一言のあとで、病院や工場、お店やバスの一日が動き出していきます。あなたの朝の笑顔は、まちの一日のはじまりを、確かに支えています。

これまでのことば(1)
  • 9月28日走るのが苦手な子の、となりを走る
    運動会の練習で、かけっこが苦手な子のとなりを、ゴールまで一緒に走る。速さを競うことより、「最後まで走れた」という経験のほうが、その子にとってずっと大きな意味を持つことがあります。あなたがそばにいたから、その子は今日、自分を少し好きになれたはずです。

毎朝、保育の一場面とその意味を1つずつお届けしています。

265万人全国の保育所等で毎日を過ごす子どもの数(2026年4月1日時点・こども家庭庁)
国家資格保育士は児童福祉法に定められた専門職。登録を受けた人だけが「保育士」を名乗れます
人生の土台保育所は「生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場」(保育所保育指針)

保育士の仕事が持つ、4つの意味

1

命を守る

保育の一番の土台は、子どもの命と安全を守ることです。

午睡中の呼吸の確認、食事中の見守り、園庭の点検、散歩の人数確認。事故が起きなかった一日は、誰にも気づかれないまま終わります。でもそれは、保育士が一日中、目と心を配り続けた結果です。「何も起きなかった」ことこそが、専門職としての大きな仕事です。

2

育ちの土台をつくる

乳幼児期は、人が生きていく力の土台ができる時期です。

保育所保育指針は、保育所を「子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場」としています。安心できる大人がそばにいることで、子どもは新しいことに挑戦し、友だちと関わり、自分を好きになっていきます。その「安心できる大人」が、毎日の保育士です。

3

家庭を支える

保育士の仕事には、保護者を支えることも含まれています。

児童福祉法は、保育士を「児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と定めています。朝の受け入れの一言、連絡帳の返事、お迎えのときの「今日こんなことがありました」。それが、子育てに迷う保護者の支えになり、安心して働き続けられる毎日をつくっています。

4

社会を支える

保育所等では、全国で265万人の子どもが毎日を過ごしています。

こども家庭庁のまとめでは、2026年4月1日時点で保育所等を利用する子どもは265万人です。その一人ひとりの家庭に、仕事や暮らしがあります。保育があるから、医療も、物流も、教育も、地域の毎日が回っています。保育士は、社会のすべての仕事を下から支えている仕事です。

法律に書かれている、保育士の仕事

保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。

児童福祉法 第18条の4

法律は、保育士を「子どもを預かる人」ではなく、専門的な知識と技術で、子どもの保育と保護者への支援を行う専門職と定めています。保育所保育指針も、保育士が「倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって」子どもを保育することを求めています。毎日の関わりの一つひとつが、専門職としての判断の積み重ねです。

今日のあなたの保育をふり返る

今日(または最近)したことを選んでください。あなたの仕事がどんな意味を持っていたかを、言葉にしてお返しします。選んだ内容はどこにも送信・保存されません。

命を守る
育ちの土台をつくる
家庭を支える
社会を支える

大変さも、本当のこと

保育士の仕事には、大きなやりがいと同じくらい、大変さもあります。

意味のある仕事だからこそ、あなた自身が無理をしすぎないことも大切です。休むこと、頼ること、働く場所を見直すことは、保育を続けていくための専門職としての選択です。

保育士の原点チェック保育士になったきっかけは、今の仕事に生きていますか? 保育士が給料を上げる方法キャリアアップ研修と役職ごとの給与の目安 保育のアイデア明日の保育ですぐ使える製作・手遊び・遊び

よくある質問

保育士の仕事の意義は何ですか?

保育士は、子どもの命を守り、生涯にわたる人間形成の土台となる乳幼児期の育ちを支え、保護者の子育てを支える専門職です。児童福祉法は保育士を「専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と定めています。2026年4月1日時点で、保育所等を利用する子どもは全国で265万人にのぼり、保育は社会を支える基盤にもなっています。

保育士は国家資格ですか?

はい。保育士は児童福祉法に定められた国家資格で、保育士として登録を受けた人だけが「保育士」を名乗ることができます。

保育の仕事がつらいと感じたときはどうすればいいですか?

まず、ひとりで抱え込まず、信頼できる同僚や主任・園長、家族などに話してみてください。仕事の量や人間関係など、園の中で変えられることもあります。それでも難しいときは、働く環境を変えることも一つの方法です。心や体の不調が続くときは、医療機関や相談窓口にも相談しましょう。

出典:厚生労働省「保育士になるには?」(児童福祉法第18条の4の定義)/厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)/こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」