保育の現場から(週刊コラム) 2026年8月31日号

インフルエンザが全国で流行入り、待機児童は9年ぶりに増加

8月下旬の保育の話題をまとめました。インフルエンザが8月としては異例の早さで全国的な流行入りとなり、4月時点の待機児童数は9年ぶりに増えました。8月10日号でお伝えした、保育士の登録取消者を確認するシステムの調査については、利用していない施設の数も報じられています。

この号は、2026年9月28日に、2026年8月31日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。

1インフルエンザが全国で流行入り、1999年以降で2番目の早さ

前号までにお伝えしたインフルエンザの増加が、流行入りの段階に達しました。厚生労働省が8月28日に発表した第34週(8月17日〜23日)の全国の定点当たり報告数は1.11で、流行開始の目安の1.00を上回りました。前の週は0.69でした。感染症法が施行された1999年以降では、2009年に次いで2番目に早い流行入りです。

東京都も8月27日、第34週の都内の定点当たり報告数が1.49となり、流行が始まったと発表しました。昨シーズンより1か月以上早い流行開始です。この週に学校や社会福祉施設などから報告された集団感染は7件でした。リセマムは、沖縄県が4.43と最も多く、関東や東北の各県でも目安を超えたと報じています。

現場でのポイント例年なら秋から準備する冬の感染症対策を、前倒しで始めたい状況です。手洗いや換気、咳エチケットの声かけを徹底し、欠席や発熱の状況を園内で共有する仕組みを確認しておきましょう。

出典(3件)

2待機児童は2,435人、9年ぶりに増加

こども家庭庁がまとめた今年4月1日時点の保育所等の状況によると、待機児童数は2,435人で、前年から181人増えました。教育業界ニュースのリシードは、増加は9年ぶりと報じています。待機児童のいる市区町村は189で前年より22減りましたが、100人以上の自治体は3つに増えました。

一方で、保育所等の利用定員は約302万人(前年比1.3万人減)、利用児童数は約265万人(同3.2万人減)で、定員充足率は87.7%に下がっています。リシードによると、待機児童の96.0%が3歳未満で、都道府県別では東京都が1,113人と最多でした。東京都の発表でも、都内の待機児童は前年より774人増えています。

現場でのポイント全国では定員に空きのある園が増える一方、都市部の1・2歳児クラスでは入りにくさが残っている、という二つの動きが同時に進んでいます。転職を考えるときは、地域や年齢クラスによって園の状況がかなり違う点を踏まえて、情報を集めるとよいでしょう。

出典(3件)

3登録取消者の確認システム、未登録は6,010施設と報道

8月10日号でお伝えした「保育士特定登録取消者管理システム」の活用状況の調査について、福祉新聞が8月26日に、回答した36,423の施設・事業所のうち6,010施設・事業所が利用者登録をしていなかったと報じました。

登録していない理由としては、活用が義務付けられていることを知らなかった、派遣会社が確認するものだと思っていた、担当者の異動で引き継ぎが漏れた、などが挙げられています。こども家庭庁は、わかりやすいマニュアルや動画での周知に加え、登録状況の見える化を進めるとしています。

現場でのポイントこのシステムでの確認は採用する施設に義務付けられており、12月25日にはこども性暴力防止法も施行されます。転職や入職の際に手続きがスムーズに進むよう、自分の保育士登録の内容(氏名の変更届など)が最新になっているかを確認しておくとよいでしょう。

出典(2件)

今週使える保育のアイデア

このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。