保育の現場から(週刊コラム) 2026年5月11日号
スポットワーク保育士の活用は約5%、「こどもまんなか実行計画2026」素案
大型連休明けの保育の話題をまとめました。短時間・単発で働くスポットワークの保育士を活用している施設が約5%あるという国の調査が報じられ、国の審議会では今年度の子ども政策の計画の素案が示されました。こどもの日にあわせて、15歳未満のこどもの数が45年連続で減ったことも発表されています。
この号は、2026年9月28日に、2026年5月11日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。
1スポットワークの保育士を活用する施設は4.6%
NHKは5月5日、こども家庭庁の調査で、保育施設の5%近くがスポットワークの保育士などを活用していたと報じました。この調査は、同庁の2025年度の調査研究事業として行われた「保育士の多様な働き方に関する調査研究」です。
報告書によると、回答した認可保育所や認定こども園、小規模保育事業など9,854施設のうち、過去1年間にスポットワークの保育士を活用したのは4.6%でした。活用するうえでの課題としては「責任の重い業務を任せにくい」が67.1%で最も多くなっています。
現場でのポイントスポットワークは、すき間の時間に働きたい保育士にとっては選択肢のひとつです。受け入れる側の園で働く場合は、初めて来る人に伝えることをまとめた簡単なメモを用意しておくと、こどもの安全を守りながら負担を分け合いやすくなります。
2「こどもまんなか実行計画2026」の素案が示される
こども家庭審議会の基本政策部会が5月8日に開かれ、今年度の国の子ども政策の具体的な取り組みをまとめる「こどもまんなか実行計画2026」の素案が示されました。
保育の分野では、保育士・幼稚園教諭などの処遇改善や公定価格の見直しの検討、2026年度から全国の自治体で給付として実施される「こども誰でも通園制度」について利用状況や職員体制を含めた実施状況を把握して制度を改善すること、12月25日に施行されるこども性暴力防止法を円滑に施行することなどが盛り込まれています。保育政策の重点を、受け皿の量の拡大から質の向上へ移していく方向も示されています。
現場でのポイント計画の中身は、これからの処遇や配置の議論の土台になります。職場の処遇改善がどのように給与に反映されているか、この機会に給与明細や園の説明を確認しておくとよいでしょう。
3こどもの数は1329万人、45年連続の減少
総務省統計局は5月4日、こどもの日にあわせて、4月1日時点の15歳未満のこどもの数を発表しました。1329万人で、45年連続の減少です。総人口に占める割合は10.8%で、52年連続で下がりました。
現場でのポイント少子化が進むなかで、国の方針も保育の量から質へと重点を移しつつあります。保育士にとっては、一人ひとりのこどもに丁寧に関わる保育や、地域の子育て家庭を支える役割が、これまで以上に求められていく流れです。職場を選ぶときは、定員の充足状況や、園が地域でどんな役割を担おうとしているかも見ておくと、将来の働き方を考える材料になります。
今週使える保育のアイデア
このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。