保育の現場から(週刊コラム) 2026年5月4日号
麻しんの報告が400例を超える、連休明けは熱中症に注意
大型連休をはさんだ4月末の保育の話題をまとめました。麻しんの今年の報告数は400例を超え、東京都では胃腸炎や溶連菌の報告も増えています。気象の予報では連休明けに夏日が続く見込みで、暑さに体が慣れていない時期の熱中症に注意が必要です。
この号は、2026年9月28日に、2026年5月4日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。
1麻しんの報告が436例に、東京都では胃腸炎と溶連菌も増加
前号でお伝えした麻しん(はしか)は、その後も増え続けています。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が4月30日に公表したまとめでは、第17週(4月20日〜26日)までの今年の報告数は436例で、第17週の1週間だけで68例が報告されました。都道府県別では東京都が211例と最も多くなっています。医療系メディアは、厚生労働省とJIHSが4月28日に、2回の予防接種の大切さや、症状があるときは受診前に医療機関へ連絡することをあらためて呼びかけたと報じています。
東京都感染症情報センターの第17週の週報では、感染性胃腸炎の定点当たり報告数が5.89(前週5.25)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が1.92(前週1.70)と、いずれも前週から増えました。百日咳の今年の報告数は279件になっています。
現場でのポイント連休明けは、休み中に体調を崩した子が登園してくる時期でもあります。嘔吐物の処理の手順や消毒液の準備を確認し、朝の受け入れでは連休中の様子を保護者から丁寧に聞き取っておくと、体調の変化に早く気づけます。
21か月予報は全国的に高温、連休明けの熱中症に注意
4月20日号でお伝えしたとおり、熱中症警戒アラートと熱中症特別警戒アラートの運用は4月22日から始まっていて、10月21日まで続きます。暑さ指数(WBGT)が33以上と予測される日には警戒アラートが、35以上と予測される場合には特別警戒アラートが出されます。
気象庁が4月30日に発表した1か月予報について、日本気象協会は、この先1か月の気温は全国的に高く、連休明けは東日本・西日本で最高気温25℃以上の夏日が続きそうだと解説しています。休み明けの疲れや、体が暑さに慣れていないことが重なるため、気温がそれほど高くなくても熱中症に注意が必要としています。体が暑さに慣れるには、数日から2週間ほどかかるとされます。
現場でのポイント5月は戸外遊びが増える時期です。帽子とお茶の準備、日陰で休む時間の確保を習慣にし、園庭の暑さ指数の確認方法や、アラートが出た日の活動の切り替え方を職員間で決めておくと安心です。
3保育ICTラボ事業の報告書がまとめて公開
こども家庭庁は4月下旬、2025年度の「保育ICTラボ事業」の関連情報として、事業の報告書をまとめて掲載しました。自治体と民間事業者が組んで、先進的な保育ICTの活用をモデル的に試す事業で、千葉・東京・栃木・北海道・愛媛・埼玉・福岡・茨城・大阪・静岡の各地の取り組みについて、39本の報告書が並んでいます。
テーマは、事務作業の効率化や保育記録へのAIの活用、園内のWi-Fi環境の課題など、現場の悩みに直結するものが中心です。自分の園でICTの導入や見直しを話し合うときに、近い地域や似た規模の事例を探す資料として使えます。
今週使える保育のアイデア
このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。