園長の仕事
園長(施設長)は、保育の質、職員の育成、保護者や地域との関係、園の経営・事務まで、保育所の運営全体に責任を持つ立場です。保育室に入る時間は少なくなりますが、園全体を見渡して「この園でどんな保育をするか」を決め、職員が力を発揮できる環境をつくるのが大きな役割です。
今週の園長の仕事2026年9月30日更新
次年度の入園見学と職員体制の準備
- 次年度の入園申込に向けた見学の問い合わせが増える時期です。見学の受け入れ日と案内する職員を決めておくと、保育への影響を小さくできます。
- 運動会など行事のあとは、職員の疲れがたまりやすい時期です。行事のふり返りでは、良かった点を先に共有する場をつくりましょう。
- 次年度の職員配置や採用の見通しを、法人・主任と早めにすり合わせておくと、年明けの判断が楽になります。
現場でのポイント行事のふり返り会議では、「来年も続けたいこと」を一人一つ出してもらうと、前向きな話し合いになります。
園長の役割
園の理念にもとづいて全体的な計画をまとめ、各クラスの指導計画や日々の保育が方針に沿っているかを確認します。保育を見て回り、職員と一緒にふり返る時間をつくることも大切な仕事です。
採用・配置・シフトの調整、面談、研修の計画などを通して、職員一人ひとりの成長を支えます。保育所保育指針でも、施設長は職員の研修機会を体系的・計画的に確保することが求められています。
事故防止・感染症対策・災害への備え・不適切な保育の防止など、園全体の安全管理の最終責任者です。マニュアルの整備や訓練の実施、ヒヤリハットの共有を進めます。
入園相談や見学の対応、保護者からの相談・要望への対応、自治体への報告や監査への対応、地域の子育て支援との連携などを担います。
予算や収支の管理、補助金や加算の申請、設備の点検・修繕、書類の管理など、園を続けていくための事務も大切な仕事です。法人の本部と分担して行う園も多くあります。
1日のスケジュール(例)
園の規模や勤務の形(早番・遅番など)によって異なります。一般的な流れの一例です。
- 7:30出勤・園内の確認
早番の職員とあいさつし、欠席・体調の連絡、職員の出勤状況を確認します。
- 8:30登園の見守り・保護者対応
玄関で保護者と顔を合わせ、ちょっとした相談や連絡を受けます。
- 9:30保育の巡回
各クラスを回って子どもの様子や保育の進め方を見ます。気づいたことはその日のうちに職員に伝えます。
- 10:30事務・来客対応
書類の確認、自治体や本部とのやり取り、入園見学の案内などを行います。
- 12:00食事の様子の確認
給食の様子やアレルギー対応が手順どおりかを確認し、昼食をとります。
- 13:00会議・面談
午睡の時間を使って、主任との打ち合わせや職員面談、会議を行います。
- 15:00事務・計画づくり
行事の計画、シフト、予算、研修計画などの業務を進めます。
- 16:30降園時の保護者対応
お迎えの時間に保護者と話す機会をつくり、相談や意見を受け止めます。
- 18:00一日のふり返り・退勤
事故やトラブルの報告を確認し、翌日の体制を確かめてから退勤します。
毎日の業務
- 職員の出勤・配置が基準を満たしているか確認する
- 子どもの欠席・体調・けがの報告に目を通す
- 保育を巡回し、気づいたことを職員に伝える
- 保護者からの連絡・相談に対応する
- ヒヤリハット・事故報告を確認し、必要な対策を決める
- 書類・メール・本部や自治体からの連絡を処理する
季節ごとの仕事
| 時期 | 主な仕事 |
|---|---|
| 4〜5月 | 新入園児の受け入れと慣らし保育の体制づくり、新年度の職員体制のスタート、保護者会・個人面談の準備 |
| 6〜8月 | プール・水遊びの安全体制の確認、感染症対策、夏季の職員の休暇調整、職員面談 |
| 9〜11月 | 運動会などの行事、次年度の入園申込・見学の対応、次年度の職員採用の準備 |
| 12〜2月 | 感染症の流行期の対応、発表会、次年度の職員配置・クラス編成、予算づくり |
| 3月 | 卒園式、年度末の書類・会計のまとめ、次年度の全体的な計画の見直し |
必要なスキル
- 園全体を見渡す視点と判断力
- 職員の話を聞き、育てる力
- 保護者・行政・地域との調整力
- 法令や制度の理解
- 予算・事務の管理能力
園長になるには
園長(施設長)に求められる資格や経験は、自治体の基準や法人によって異なります。保育士資格や、保育所などでの一定年数の実務経験を条件にしている法人が多く、主任やリーダーとして園運営に関わり、マネジメント研修を受けてから園長をめざすのが一般的です。求人では「園長候補」として採用し、一定期間の後に園長になる形もあります。
「施設長は、保育所の全体的な計画や、各職員の研修の必要性等を踏まえて、体系的・計画的な研修機会を確保する」保育所保育指針 第5章 2(2)
やりがいと大変なこと
職員が育ち、園全体の保育が良くなっていく手応えを感じられること。子ども・保護者・職員みんなにとって居心地のよい園を、自分の考えでつくっていけることが大きなやりがいです。
責任の範囲が広く、事故やトラブル、職員の人間関係、保護者からの要望など、難しい判断を求められる場面が多くあります。保育の現場から離れる時間が増えることに、さみしさを感じる人もいます。
園長の求人
当サイトでは現在、園長の求人を498件掲載しています。正社員(月給)の月給(下限)の中央値は300,000円、上限の中央値は320,000円です。
よくある質問
園長になるのに保育士資格は必要ですか?
園長(施設長)に求められる資格や経験は、自治体の基準や法人によって異なります。求人では、保育士資格と保育所などでの実務経験を条件にしているものが一般的です。応募前に求人票の応募資格を確認しましょう。
園長はクラスに入って保育をしますか?
園の規模によって異なります。小規模な園では保育に入ることもありますが、多くの園では巡回や保護者対応、事務・管理の仕事が中心になります。
園長候補の求人とは何ですか?
入職後しばらくは主任やリーダーなどとして園の運営を学び、法人の判断で園長に就く前提の求人です。開園予定の園の園長として採用されるケースもあります。
園長の求人の月給はどのくらいですか?
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