保育所保育指針を現場の言葉で読む 第3回

「環境を通して行う保育」を読み解く

指針は保育の環境に、人的環境・物的環境・自然や社会の事象があるとしています。子どもが自ら関わりたくなる環境とは何かを、保育室の中から考えます。

「保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある」

保育所保育指針 第1章 総則 1(4)

「子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること」

保育所保育指針 第1章 総則 1(4)ア

「子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること」

保育所保育指針 第1章 総則 1(3)オ

環境は「もの」だけではない

指針は保育の環境として、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、自然や社会の事象を挙げています。保育士自身も、子どもにとっての環境の一部です。

保育士の表情や声のトーン、何に目を向けているかも、子どもが「やってみよう」と思えるかどうかに影響しています。

「させる」より「関わりたくなる」

指針は、子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮することを求めています。大人が活動を指示するより先に、子どもが思わず手を伸ばしたくなる状況をつくる、という発想です。

棚の高さ、素材の置き方、遊びの途中のものを片付けずに残しておくかどうか。小さな工夫が、子どもの「続きをやりたい」を支えます。

生活や遊びを通して総合的に

保育の方法として、指針は「特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること」と書いています。一つの遊びの中に、体を動かす・友だちと話す・数える・感じるといった経験が重なり合っています。

「この活動は何のためか」を一つに絞りすぎず、子どもの姿から多様な育ちを読み取る目を持っていたいところです。

現場では、たとえば

明日の保育で考えたいこと

引用は厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)の本文によります。解説は保育士求人アースによるものです。