保育所保育指針を現場の言葉で読む 第5回

1歳以上3歳未満児の保育と5領域――「自分でしたい」を支える

指針は1歳以上3歳未満児の時期を、基本的な運動機能が次第に発達し、自分でできることが増えてくる時期としています。5領域の見方を手がかりに、「自分で」の気持ちに寄り添う関わりを考えます。

「この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し」

保育所保育指針 第2章 保育の内容 2(1)ア

「自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し」

保育所保育指針 第2章 保育の内容 2(1)ア

「自分でしようとする気持ち」を尊重する

指針は、この時期は自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重するとしています。

「自分で!」と言って時間がかかる場面は、大人にとっては忙しい時間と重なりがちです。それでも、その気持ちを受け止めることが、この時期の保育の中心にあると読めます。

5つの領域が示されるようになる

この時期から、ねらいと内容は「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域でまとめられます。乳児保育の3つの視点と見比べてみると、育ちを見る窓が少しずつ細やかになっていく流れとして読むこともできます。

ただし、領域は子どもの姿を見るための窓のようなものです。一つの遊びがどれか一つの領域だけに当てはまるわけではありません。

「待つ」も大切な関わり

靴を履く、スプーンを使う、ボタンを留める。手を出せばすぐに終わることも、少し待つことで子どもが「できた」を味わえることがあります。

どこまで待ち、どこで手を貸すかに決まった正解はありません。その子の様子、その日の体調や気分を見ながら、保育士が考え続けることそのものが専門性です。

現場では、たとえば

明日の保育で考えたいこと

引用は厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号)の本文によります。解説は保育士求人アースによるものです。