保育の現場から(週刊コラム) 2026年6月29日号
保育士養成課程の見直し案が示される、台風7号で各地に大雨
6月下旬の保育の話題をまとめました。保育士を育てる課程の見直しの方向性(案)が検討会に示され、実習の柔軟化などが論点になっています。台風7号と梅雨前線による大雨が続くなか、28日には保育士試験の前期実技試験が行われました。
この号は、2026年9月28日に、2026年6月29日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。
1保育士養成課程の見直しへ、方向性の案が示される
前号でお伝えした「保育士養成課程等検討会」の第4回が6月23日に開かれ、全国保育士養成協議会と全国保育士会からのヒアリングのあと、こども家庭庁から「保育士養成課程の見直しの方向性について(案)」が示されました。
案では、障害のあるこどもや外国籍のこどもの増加など保育を取り巻く変化に対応するため、こどもの人権の理解、遊びを通した保育の実践力、特別な配慮が必要なこどもへの対応などを充実させるとしています。一方で、養成校への入学者が減っていることを踏まえ、教養科目や選択必修科目の単位を原則なくすなど、学生の負担を軽くする方向も示されました。
保育実習については、総時間数は保ちながら開始時期や期間の組み方を柔軟にすることや、3歳未満児の保育実習を原則として必修にすることが論点に挙がっています。実施時期などの具体的なスケジュールは、この資料には書かれていません。
現場でのポイント実習生を受け入れる園にとっても関わりの深い話題です。実習の受け入れ方や評価の伝え方を園の中で話し合っておくと、今後の制度の変化にも対応しやすくなります。
2台風7号と梅雨前線で各地に大雨、関東にも接近の予想
日本気象協会のtenki.jpは6月25日、長崎県の福江で72時間の降水量が544.5ミリとなり、6月として最も多くなったと伝えています。台風7号は26日にかけて沖縄・奄美に最も近づき、27日には九州から関東に接近するおそれがあるとされました。
関東甲信では27日に台風7号が最も近づく見込みで、東海地方では26日昼から27日昼までの24時間に最大300ミリの雨が予想されていました。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水への警戒が呼びかけられています。
現場でのポイント大雨や暴風が予想されるときは、休園や早めのお迎えの判断基準、保護者への連絡方法、園の周りの危険な場所を事前に確認しておくことが大切です。台風の季節はこれからが本番なので、今のうちに見直しておきましょう。
3保育士試験の前期実技試験が28日に実施
保育士試験を実施する全国保育士養成協議会は6月23日、台風7号の接近が予想されるものの、28日の前期実技試験は全会場で予定どおり行うと案内しました。試験は28日に行われ、29日には終了の知らせとともに、結果の通知方法が案内されています。
職場の同僚や後輩が受験していることもあります。試験前後は勤務の調整などで支え合えると、職場全体の雰囲気もよくなります。
4手足口病、全国の定点当たり報告数は2.75に
前号でお伝えした手足口病は、全国の定点当たり報告数が第24週(6月8日〜14日)に2.75となりました。佐賀県では第25週(6月15日〜21日)に6.83と前週より下がったものの、流行は続いています。
現場でのポイント発熱や口の中の痛みで食事や水分がとりにくくなるこどももいます。食欲や水分のとり方の変化を保護者と共有し、登園の目安は園の決まりに沿って丁寧に説明しましょう。
今週使える保育のアイデア
このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。