保育の現場から(週刊コラム) 2026年6月22日号

手足口病が西日本から拡大、保育士試験の実施状況も公表

6月中旬の保育の話題をまとめました。手足口病が西日本を中心に増えており、浜松市でも警報レベルに達しました。こども家庭庁からは令和7年の保育士試験の実施状況やこども白書が公表され、民間からは保育人材の白書も出ています。

この号は、2026年9月28日に、2026年6月22日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。

1手足口病が西日本を中心に増加、浜松市でも警報レベルに

手足口病の報告が増えています。佐賀県は6月10日に流行発生の警報を出しており、第24週(6月8日〜14日)の県内の定点当たり報告数は9.42と、前週の7.67からさらに増えました。全国の値も第23週(6月1日〜7日)時点で1.98となっています。

静岡県浜松市は6月18日、第24週の市内の定点当たり報告数が5.1となり、警報の基準(5.0)を超えたと発表しました。市は、保育施設で職員とこどもが丁寧に手を洗うことや、アルコールが効きにくいため次亜塩素酸ナトリウムで消毒することを呼びかけています。

現場でのポイント手足口病は症状がおさまったあとも便にウイルスが出ることがあるため、おむつ交換やトイレのあとの手洗いが特に大切です。タオルの共用をやめる、おもちゃの消毒方法を職員間でそろえておくなど、流行が本格化する前に確認しておくと安心です。

出典(3件)

2令和7年の保育士試験、合格者は約1万600人

こども家庭庁は6月16日、令和7年の保育士試験の実施状況を掲載しました。1回目と2回目を合わせた申請者は5万4,807人、合格者は1万621人で、申請者に対する合格者の割合はおよそ2割でした。回ごとに見ると、1回目の合格者が5,620人、2回目が5,001人です。

また、6月18日には、保育士を育てる課程のあり方を話し合う「保育士養成課程等検討会」の第4回を6月23日に開くことが発表されました。関係団体からの意見を聞いたうえで、養成課程の検討課題を議論する予定です。

現場でのポイント資格を取ったばかりの人や、これから受験する人を職場に迎える機会は毎年あります。新しく入った職員が相談しやすいよう、園の中で教え方や声かけの担当を決めておくと、定着につながります。

出典(3件)

3令和8年版こども白書、こども誰でも通園制度の全国実施を紹介

6月19日、令和8年版のこども白書が閣議決定されました。特集の一つとして、2026年4月から全国で本格的に始まった「こども誰でも通園制度」が取り上げられています。0歳6か月から3歳未満の未就園児が、保護者の就労にかかわらず利用できる仕組みです。

白書は、保育者にとってもこの制度が、専門性を地域のこどもの育ちに生かす機会になると位置づけています。あわせて、こどもへの性暴力をなくす取り組みも特集され、こども性暴力防止法が2026年12月25日に施行されることが記されています。

現場でのポイント誰でも通園で初めて園に来るこどもは、在園児とは生活のリズムや慣れ方が違います。受け入れの流れや保護者への伝え方を、担当以外の職員も知っておくと対応がスムーズです。

出典(2件)

4保育人材の白書、人手不足の背景に「条件と場のずれ」

教育業界ニュースのReseEdは6月19日、保育関連企業が6月15日に発行した「保育人材白書2026」について報じています。白書では、保育士として登録している人のうち実際に保育の仕事に就いているのは一部で、潜在保育士が多いことを指摘しています。

同記事によると、潜在保育士が保育の仕事を希望しない理由は「賃金が希望と合わない」が47.5%で最も多く、現役の保育士では「給与が低い」(38.0%)と「労働時間が長い」(37.0%)がほぼ同じ割合でした。短時間勤務を希望する現役保育士も25.0%いたとされています。

給与だけでなく、勤務時間の選び方も職場選びの大事な条件になっています。今の働き方に無理を感じている人は、時短や曜日固定などの働き方ができる職場があるかを、紹介会社などを通じて確かめてみるのも一つの方法です。

出典(1件)

5全国で梅雨入り、大雨への備えを

日本気象協会のtenki.jpによると、6月21日に東北北部が梅雨入りし、北海道を除く全国が梅雨の時期に入りました。6月下旬から7月中旬にかけて梅雨前線の活動が活発になる見通しで、22日にかけては東北南部を中心に警報級の大雨のおそれがあるとしています。

現場でのポイント雨の日が続くと室内で過ごす時間が長くなり、こどもの体を動かす機会が減りがちです。室内でできる遊びを用意しておくことに加え、大雨の際の引き渡しや連絡の手順を、あらためて職員間で確認しておきましょう。

出典(1件)

今週使える保育のアイデア

このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。