保育の現場から(週刊コラム) 2026年6月8日号
九州から関東甲信まで梅雨入り、2025年の出生数は過去最少
6月最初の週の保育の話題をまとめました。九州南部から関東甲信・東海まで、1週間で次々と梅雨入りしました。2025年の出生数は67万1,236人で過去最少を更新しています。3要領・指針の取りまとめ案は6月5日の会合でさらに議論され、感染症では手足口病などの夏の感染症が増えています。
この号は、2026年9月28日に、2026年6月8日ごろまでの1週間の公的な発表・報道をふり返ってまとめたバックナンバーです。内容はその時点の情報で、その後変わっている場合があります。
11週間で九州から関東甲信・東海まで梅雨入り
6月1日に九州南部、2日に四国、4日に九州北部・中国・近畿が梅雨入りし、7日には関東甲信と東海も梅雨入りしました。日本気象協会の解説によると、関東甲信と東海はほぼ平年並みの梅雨入りです。北陸と東北は平年より遅い梅雨入りが予想されており、今年の梅雨は雨の量が多い見込みとされています。
現場でのポイント雨の日が続くと、室内で過ごす時間が長くなり、こどもたちも体を動かしたい気持ちがたまりがちです。ホールや廊下を使った体を動かす遊びと、座ってできる手遊びの両方を用意しておくと、1日の流れをつくりやすくなります。湿度が高い時期なので、室内の換気や温度・湿度の確認もこまめに行いましょう。
22025年の出生数は67万1,236人で過去最少
厚生労働省が6月3日に公表した2025年の人口動態統計(概数)によると、出生数は67万1,236人で、前年より1万4,937人減りました。合計特殊出生率は1.14で、前年の1.15から下がっています。一方、婚姻件数は48万9,119組で、前年より4,027組増えました。
現場でのポイント報道では、合計特殊出生率が10年続けて下がったと伝えています。こどもの数の変化は、地域によって園の定員や入園の状況にも表れてきます。職場を選ぶときは、給与や通勤のしやすさに加えて、その地域の入園の状況や園の方針にも目を向けておくと安心です。
33要領・指針の取りまとめ案、6月5日の会合でさらに議論
前号でお伝えした保育所保育指針などの見直しについて、6月5日に保育専門委員会と中央教育審議会の幼児教育ワーキンググループの合同会議が再び開かれ、取りまとめ案がさらに議論されました。
この日の案では、育みたい資質・能力の3つの柱と、乳児の3つの視点・5領域のねらい・内容、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」との関係をはっきりさせることが示されています。また、設置者や施設の種類にかかわらず、幼稚園・保育所・認定こども園を支える地域の体制を整える必要があるとして、幼児教育センターをすべての都道府県に置くことを目指すとしています。
現場でのポイント園の外で学べる機会として、自治体や幼児教育センターが開く研修の案内にも目を通しておくと、学びの幅を広げられます。
4手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱が増加
国立健康危機管理研究機構の感染症週報によると、第21週(5月18日〜24日)の手足口病の全国の定点当たり報告数は0.98で、2週続けて増えました。都道府県別では宮崎県(8.53)、鹿児島県(8.45)、佐賀県(4.92)が多く、九州で目立っています。ヘルパンギーナと咽頭結膜熱も2週続けて増加しました。
東京都の週報(6月4日発行、5月25日〜31日)でも、手足口病は225件、定点当たり0.86と増えています。
現場でのポイントいずれも乳幼児に多い夏の感染症です。タオルの共用を避ける、おもちゃの消毒をこまめにするなど、夏に向けた感染対策を今のうちに見直しておきましょう。こどもの体調の変化に気づいたら、早めに保護者と共有することも大切です。
今週使える保育のアイデア
このコラムは、公的機関の発表・報道・公開されている保育関連の記事の傾向と、当サイトの求人データをもとに、保育士求人アースが毎週作成しています。個人の投稿の引用や、特定の個人・園の紹介は行っていません。内容の誤りに気づいた場合はお問い合わせからお知らせください。