先輩のやり方に疑問を感じたら
同じクラスを担当する経験豊富なAさんは、片づけの時間になると「早くしないとおやつなしだよ」と声をかけることがあります。子どもたちは急いで片づけますが、あなたは少しもやもやしています。Aさんは子どもからも保護者からも慕われていて、あなた自身も多くのことを教わってきました。
あなたなら、このもやもやをどうしますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
AAさんに、自分の感じたことを率直に聞いてみるあなたの選択
「どんな思いでその声かけをしているのか」を直接聞くことで、お互いの考えを知るきっかけになります。責めているように聞こえないよう、「私はこう感じて」と自分を主語にして話すと伝わりやすくなります。
Bまず自分が別の声かけを試してみせるあなたの選択
言葉で意見するより角が立ちにくく、実践を通してクラスの雰囲気が変わることもあります。ただ、黙ったままでは考えの違いがすれ違いのまま残ることもあるので、どこかで話し合う機会もほしいところです。
C主任など、信頼できる人に相談するあなたの選択
一人で抱えず、客観的な意見をもらえます。「告げ口」にならないよう、Aさんを評価してほしいのではなく、クラスの声かけについて考えたいという目的をはっきりさせて相談するとよいでしょう。
D園内研修や会議で、声かけをテーマに話し合うあなたの選択
個人の問題ではなく園全体の学びとして取り上げられます。すぐに変化が出にくい面もありますが、職員みんなで保育を見直すきっかけになります。
判断するときの視点
- その声かけが子どもにどう届いているか(子どもの気持ち)
- Aさんの意図や、これまでの経験への敬意
- クラスとして一貫した関わりができているか
- 意見を言い合えるチームの関係づくり
質の高い保育を展開するため、絶えず、一人一人の職員についての資質向上及び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならない。
保育所保育指針 第5章 職員の資質向上(前文)(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
もやもやを感じるのは、あなたが子どもの姿をよく見ているからこそです。経験の違いがあっても、保育について話し合えるチームは、子どもにとっても心地よい場所になります。小さな疑問を口に出せる雰囲気を、園全体で育てていけるとよいですね。
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