お迎えが毎日遅れる家庭
〇〇ちゃんの保護者は、この1か月ほど、ほぼ毎日お迎えの時刻を過ぎてから来ます。いつも「すみません」と慌てた様子で、ゆっくり話す時間がありません。〇〇ちゃんは友達が帰っていくと、窓の外をじっと見ていることが増えました。延長保育の利用手続きはされていません。
あなたなら、この家庭にどう関わりますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
A時間をとって、家庭の状況を聞いてみるあなたの選択
仕事の変化や家庭の事情など、遅れの背景がわかると、一緒に考えられることが増えます。責められていると感じさせないよう、「最近お忙しそうですね」と気づかう言葉から始めたいところです。
B延長保育などの制度を案内するあなたの選択
具体的な解決につながり、保護者が気持ちの余裕をもてるかもしれません。ただ、手続きや費用の面で利用が難しい事情があることもあるので、案内したうえで保護者の考えを聞く姿勢が大切です。
C〇〇ちゃんの夕方の様子を伝えるあなたの選択
保護者が子どもの気持ちに目を向けるきっかけになります。伝え方によっては罪悪感を強めてしまうこともあるので、「待っている姿がけなげで」など、責めるのではなく共有する言い方を心がけたいところです。
D園長や主任と情報を共有し、園として対応を考えるあなたの選択
担任一人で抱えず、必要に応じて園全体での支援や関係機関との連携も検討できます。保護者との日々のやりとりは担任が続けながら、役割を分けて関わるとよいでしょう。
判断するときの視点
- 〇〇ちゃんが夕方を安心して過ごせているか
- 遅れの背景にある保護者の状況
- 保護者を責めず、支える関係づくり
- 園全体での情報共有と、必要な支援へのつなぎ
一人一人の保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。
保育所保育指針 第1章 1(3)カ(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
お迎えの遅れの背景には、外からは見えないさまざまな事情があるかもしれません。ルールを伝えることと、家庭を支えることのバランスに悩むのは自然なことです。どう関わるのがその家庭と子どもにとってよいのか、園内で知恵を出し合ってみてください。
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