苦手な食べ物、「ひと口だけ」と言う?
給食の時間、〇〇ちゃんがピーマンの入ったおかずに手をつけず、ほかのものだけを食べています。家庭からは、特に食べられないものの連絡はありません。「ひと口だけ食べてみよう」と声をかけるかどうか、迷いました。隣の子は「ぼく食べたよ!」と得意げにしています。
あなたなら、〇〇ちゃんにどう声をかけますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
A「ひと口だけ食べてみる?」と誘ってみるあなたの選択
新しい味に出会うきっかけになり、食べられたときには自信にもつながります。ただ、「食べなきゃいけない」という圧力にならないよう、断ってもいい雰囲気で誘うことが大切です。
B無理にすすめず、楽しく食べる雰囲気を大切にするあなたの選択
食事の時間を安心できる楽しいものにすることは、食への関心の土台になります。一方で、ずっと同じ食べ方のままにならないよう、においをかぐ・調理の話をするなど、ほかの形で食材と出会う機会も考えたいところです。
C保育士がおいしそうに食べる姿を見せるあなたの選択
大人の姿がモデルとなり、子どもが自分から興味をもつきっかけになります。すぐに変化が見えなくても、くり返しの中で少しずつ気持ちが動くことを長い目で見守れるとよいでしょう。
D量を減らして、食べきれる経験を大切にするあなたの選択
「ぜんぶ食べられた」という満足感を味わえます。量の調整の仕方はクラスや園で考え方が異なることもあるので、ほかの職員とも共有しておきたいところです。
判断するときの視点
- 食べることが楽しい時間になっているか
- 味覚の発達や、その子の食べ方の特徴
- 家庭での食事の様子と、保護者との情報共有
- 園やクラスとしての食事への考え方
保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
保育所保育指針 第3章 2(1)ア(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
苦手な食べ物への関わり方には、園によっても保育士によっても、さまざまな考えがあります。大切なのは、その子が食べることを好きでいられるかどうかという視点かもしれません。給食の時間の声かけについて、一度クラスで話し合ってみてはいかがでしょうか。
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