「昼寝をさせないで」と頼まれたら
お迎えのとき、〇〇ちゃんの保護者から「園で昼寝をすると夜なかなか寝なくて困っています。昼寝をさせないでもらえませんか」と相談されました。〇〇ちゃんは午前中よく遊び、給食のあとは眠そうにしていることが多い子です。保護者は仕事と家事で疲れている様子でした。
あなたなら、この相談にどう応えますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
Aまず家庭での夜の様子を詳しく聞くあなたの選択
寝る時刻や夕方の過ごし方などがわかると、家庭と園の両方でできる工夫が見えてきます。聞き取りが「家庭のやり方の点検」にならないよう、困っている気持ちに寄り添う姿勢を大切にしたいところです。
B昼寝の時間を短めにするなど、園でできる調整を提案するあなたの選択
保護者の思いに応えつつ、子どもの休息も守る折衷案です。ただ、眠いのに無理に起こすと午後の機嫌や体調に影響することもあるので、子どもの様子を見ながら調整し、結果を保護者と共有していくことが大切です。
C日中の様子を伝え、昼寝が必要な理由を説明するあなたの選択
園での〇〇ちゃんの姿を知ってもらうことで、保護者が判断する材料になります。一方で、説明が一方的になると「わかってもらえない」と感じさせてしまうので、保護者の困りごとを受けとめてから伝える順番を意識したいところです。
Dその場で答えず、園内で相談してから返事をするあなたの選択
一人で抱えず、園として一貫した対応ができます。待たせる期間が長くならないよう、いつ頃返事をするかをその場で伝えておくと安心してもらえます。
判断するときの視点
- 〇〇ちゃんにとって必要な休息は何か(子どもの最善の利益)
- 保護者が本当に困っていることは何か
- 家庭と園の生活リズムを一緒に考える関係づくり
- 園としての方針と、担任一人で決めないこと
保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。
保育所保育指針 第4章 1(1)ア(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
保護者の願いと子どもの育ちの間で揺れるのは、どちらも大切に思っているからこそです。すぐに答えを出すより、保護者と「一緒に考える」姿勢そのものが支えになることもあります。似た相談があったとき、園としてどう応えるかを話し合っておくと心強いですね。
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