行事の練習を嫌がる子
運動会まであと2週間。クラス全員で踊るダンスの練習が始まると、〇〇くんは毎回「やりたくない」と言って、部屋のすみで座り込んでしまいます。ほかの活動には元気に参加しています。保護者は「本番で踊る姿を楽しみにしています」と話していました。
あなたなら、〇〇くんにどう関わりますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
Aまず、なぜ嫌なのかをゆっくり聞いてみるあなたの選択
恥ずかしい、振りが覚えられない、音が苦手など、理由がわかると関わり方が見えてきます。うまく言葉にできないこともあるので、無理に聞き出さず、日々の様子からも気持ちを探りたいところです。
B見ているだけの参加もよしとするあなたの選択
その場にいることを認めることで、安心して少しずつ興味をもてるようになることがあります。一方で、本番の姿をどうするかは保護者とも共有しておくと、当日の戸惑いを減らせます。
C〇〇くんが得意な役割を一緒に考えるあなたの選択
旗を持つ、合図を出すなど、別の形で行事に参加する方法を見つけられます。本人が「やってみたい」と思えるかを大切にし、特別扱いと感じさせない工夫も必要です。
D練習の内容や進め方そのものを見直すあなたの選択
〇〇くんの姿は、練習が子どもにとって楽しいものになっているかを振り返るきっかけにもなります。行事全体の計画に関わるので、学年やほかの職員と相談しながら進めることが大切です。
判断するときの視点
- 〇〇くんの「やりたくない」の奥にある気持ち
- 行事は誰のため、何のためにあるのか
- 保護者の期待と、子どもの思いをどうつなぐか
- 学年や職員間での共通理解
子どもが安心感と信頼感をもって活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。
保育所保育指針 第1章 1(3)ア(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
行事は子どもの成長を感じられる大切な機会ですが、その形は一つではありません。〇〇くんの「やりたくない」は、行事のあり方を見つめ直すヒントになることもあります。行事のねらいを職員で改めて話し合うきっかけにしてみてください。
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