けんかの「ごめんね」、言わせる?
積み木で遊んでいた〇〇くんと△△くんがけんかになり、〇〇くんが△△くんを押してしまいました。△△くんは泣いていて、〇〇くんは怒った顔のまま黙っています。そばにいた子が「先生、ごめんねって言わせて!」と言いました。
あなたなら、「ごめんね」をどう扱いますか?
まず、自分ならどうするかを選んでみてください。
それぞれの対応を考える
Aまず二人の話を聞き、気持ちを整理するあなたの選択
〇〇くんが押してしまった理由や、△△くんの悲しさを言葉にすることで、お互いの気持ちに気づけます。時間がかかりますが、形だけの謝罪で終わらせない関わりになります。
B「ごめんね」を言うよう促すあなたの選択
相手を傷つけたら謝るという、人と関わるうえでの大切なことを伝えられます。気持ちが追いつかないまま言わせると、言葉だけのやりとりになりやすいので、気持ちが落ち着くのを待つ配慮もほしいところです。
C〇〇くんが自分から言いたくなるまで待つあなたの選択
本人の気持ちから出た言葉を大切にできます。一方で、△△くんの悲しい気持ちが置き去りにならないよう、泣いている子へのケアも同時に行う必要があります。
D保育士が△△くんに寄り添う姿を見せるあなたの選択
「痛かったね」と保育士が関わる姿は、〇〇くんが相手の気持ちに気づくきっかけになります。〇〇くんにも怒った理由があるはずなので、その思いもあとで受けとめたいところです。
判断するときの視点
- 二人それぞれの気持ち(押した子にも理由がある)
- 4歳児の、相手の気持ちに気づく力の育ち
- けがの有無と、安全の確認
- まわりの子どもたちへの伝わり方
人に対する信頼感や思いやりの気持ちは、葛藤やつまずきをも体験し、それらを乗り越えることにより次第に芽生えてくることに配慮すること。
保育所保育指針 第2章 3(2)イ(ウ)④(厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年厚生労働省告示第117号))
「ごめんね」を言うことよりも、相手の気持ちに気づくことのほうが大切だという考えもあれば、謝る習慣を大切にしたいという考えもあります。どちらも子どもを思う気持ちから生まれるものです。けんかの場面での関わり方を、園内で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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